米金融大手ゴールドマン・サックス・グループの資産運用部門で幹部の流出が相次いでいる。デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)が同部門を柱に進める大規模な組織再編にブレーキがかかる恐れもある。事情を知る複数の関係筋によると、アセット&ウェルスマネジメント部門のジュリアン・ソールズベリー最高投資責任者(CIO)と、アジア太平洋地域のプライベート投資で共同責任者を務める村田貴士氏が退社する見通し。他の幹部も後に続く可能性があるという。ゴールドマンは2022年初め、資産運用事業再編の一環として人事刷新を発表し、パートナー11人を指名。だが、一連の組織再編と経営陣の交代に伴い、これまでにソールズベリー氏を含む6人が退社済み、もしくは退社の意向を示している。その中には、資産運用部門の共同責任者に就任後、1年足らずで退社したルーク・サースフィールド氏や、パブリック・エクイティ事業のCIOを務め、米投資会社TCWグループに移籍したケイティ・コッチ氏も含まれる