横浜市内で行われた、新型アルファード・ヴェルファイア公道試乗会の様子横浜市内で行われた、新型アルファード・ヴェルファイア公道試乗会の様子 Photo by Kenji Momota

トヨタ自動車の新型「アルファード」と「ヴェルファイア」の報道陣向け公道試乗会が横浜市内で行われ、各グレードを一気乗りした。実感したのは、先代モデルと比較しての「別物化」だ。プラットフォームの刷新、運転席のレイアウト変更などを踏まえて走行実感をお伝えする。(ジャーナリスト 桃田健史)

多くの注目を集めているのに驚き
日本を代表するモデルになったと気づく

 試乗会は、横浜ベイエリア近くのホテルを起点に行われた。筆者は、7月後半の平日の昼過ぎから夕方まで、市街地や首都高速道路で合計4台のモデルとグレードを乗り比べた。

 最も驚いたのは、試乗車を見る周囲の人たちからの「目」だ。停車中や走行中に、周辺のクルマの車内や歩行者からジロジロと見られた。

 新型アルファード・ヴェルファイアは2023年6月21日に発売されたが、納車は1年近くかかる場合もあるようなので、多くの人にとって実車が走行しているシーンを見かける機会がまだ少ないからだろう。また、フロントからボディサイドにかけて、かなり大胆なデザインを施してあることで、先代やそのほかのミニバンと見比べて存在感が際立つのかもしれない。

 そうとはいえ、筆者は仕事柄、国内外ブランドのさまざまな新型モデルを試乗するが、ここまでジロジロ見られるクルマは近年あまり経験がなく、改めてアルファード・ヴェルファイアに対する世間の関心の高さを実感した。