好景気のときに好調な退職ポートフォリオと、悪材料が出たときに好調な退職ポートフォリオ。どちらが魅力的だろうか。どちらがいいかはおそらくあなたの性格によるが、計算は簡単だ。手堅く安定した銘柄で構成するポートフォリオは長期にわたり、市場を楽々とアウトパフォームしている。こうしたポートフォリオが市場平均を上回り続ける大きな理由は、何が売れるかをウォール街が把握していることにある。好景気のときは、トヨタのカムリのような株よりフェラーリのような株にはるかに多くの人が押し寄せる。実用的なファミリー向けセダンのような株への投資を、金融のプロは「クオリティファクター」と呼んでいる。クオリティファクターでは利益の伸びが安定していて負債が少ない企業を市場から選別するが、こうしたタイプの企業の人気が突然高まるときには、いずれにしても投資運用業界にはおそらくうなるほど金が集まっている。
クオリティ投資、カムバックの予感
バフェット氏の成功を支える投資ファクターは再び有効か
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