有能な人の特徴
対して、有能な人は「結果に対しての反省」をしません。そうではなくプロセスに対して反省をするのです。
たとえば、先ほどの営業成績の例でも、「目標達成できなかった」ことを反省するのではなく、目標達成できなかった理由に目を向けるのです。「A社のプレゼンで資料作りが良くなかった」「B社へのフォローが甘かった」など、反省対象が必ずプロセスに向けられています。
これはお笑いの世界でも同じで、成功する芸人はスベッたことを後悔して反省するのではなく、滑るまでの過程が悪かったと反省をします。
つまり、無能と言われてしまう人が、ただ漠然と結果を見ているだけなのに対し、有能な人は失敗を確実に次の成功につなげるよう具体的に準備をはじめているということです。
これはNSC(お笑い養成所)でも話していることですが、ミスをしたからといって、「自分はダメだ」「無能だ」と思う必要なんかまったくありません。そうではなくミスをしたときもミスをしてしまった原因となる「事実」だけに向き合うべきで、「自分はダメだ」という感情は脇に置いておきましょう。
落ち込むということはそれだけ真剣であるという証拠ですが、引きずってしまったら意味がありません。それでも気にしてしまう人は、「どうせみんなもミスしているし」としつこいくらい自分に言い聞かせてみてください。そのうち慣れてきて、感情に左右されず、正しい反省ができるようになるはずです。