ドナルド・トランプ前米大統領が抱える法的問題はいっそう深刻になったかもしれない。だが、次の大統領選が未知の領域に向かいつつある中でも、共和党内の同氏の政治的立場は依然として驚くほど盤石だ。ワシントンの連邦大陪審は1日、トランプ氏を起訴した。2020年大統領選での敗北を覆そうと画策し、21年1月6日に連邦議会議事堂で支持者による襲撃を扇動した疑いが持たれている。この新たな起訴を受け、24年大統領選の共和党候補指名争いに名乗りを上げている各候補の反応が分かれる一方、共和党の主だった議員はトランプ氏の支持に回った。有権者の間では、トランプ氏の熱烈な支持者が勢いづき、選挙戦が本格化するにつれ国内の分断が深まる可能性が高い。
トランプ氏起訴に漂う既視感 支持揺るがず
熱烈な支持者は勢いづき、国内の分断が深まる可能性
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