米国の労働者は冬の憂鬱(ゆううつ)を振り払い、4-6月期に生産性を上げた。だが、生産性の新時代が到来したと決めつけるのはまだ早い。  米労働省が3日発表した4-6月期の非農業部門の平均的な労働者による1時間当たりの生産量で測る労働生産性は、季節調整済み・年率換算で前期比3.7%上昇した。1-3月期は1.2%低下(改定値)、2022年10-12月期は1.6%上昇だった。この通り生産性の数値は毎回揺れが大きいが、新型コロナウイルス流行後は完全にまひしている。  これは米連邦準備制度理事会(FRB)にとっても問題だ。