最近、読書会をはじめとして、本をテーマにしたイベントが人気を集めている。今回は、今年1月に発売されたP.F.ドラッカーの著作『決断の条件 マネジメント力を鍛える実践ケース50』を取り上げた早朝読書会、「朝ドラ」の様子をレポート。また、本にまつわるイベント事情や、その魅力についても探ってみたい。
自分の知らない本と出会いたい
朝の時間を有効活用したい
平日の朝7時すぎ、東京・渋谷のビルの一角にあるカフェに、次々と人が集まってくる。毎回テーマに合わせた本を持ち寄って語り合う、「東京朝活読書会(エビカツ)」の参加者だ。この集まりを主宰しているのは、営業支援やソーシャルでの集客などを行うベンチャー企業を経営する小川晋平さん。
小川 毎週月曜日と偶数週の木曜日の朝、恵比寿のカフェに集まって、本のショートプレゼンをしています。今回は渋谷になりましたが、いつもは恵比寿の朝活なので、通称「エビカツ」(笑)。
10~20人ほどの参加者のうち、2~3割が新規で、男女比は6:4くらい。毎回、その日の担当者が決めたテーマに合わせて、ひとり1冊おすすめの本を持ち寄る。テーブルごとに4~6人くらいずつに分かれて、まずプレゼンをし、その後意見を言い合うというもの。
小川 テーマは、たとえば「仕事や生活で実践したビジネス書」とか、もっと広いものだと「ふざけた本」とか。参加者のみなさんにアンケートをとると、「自分の知らない本と出会いたい」「朝の時間を有効に活用したい」、また「本を通して、気の合う仲間を見つけたい」という人が多いですね。