今年は日本株の好調ぶりが際立っている。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が日本株を大量保有してお墨付きを与えたことで、それまで低調だった日本市場に注目が集まっている。企業が配当や自社株買いを従来より重視していることも投資を引き寄せている。企業はまた、複雑な企業構造を整理するため巨額の内部留保を使い始めている。これによって企業価値が高まり、子会社の株主にも恩恵が及ぶかもしれない。今年は米国株もアウトパフォームする中、日本株は予想外の健闘ぶりを見せている。S&P500種指数が年初来で17%上昇したのに対し、東証株価指数(TOPIX)は21%上昇。モルガン・スタンレーは、日本企業が今年、配当と自社株買いに過去最高となる30兆円を投じると試算している。
日本企業が進める構造改革、株価に追い風
日本の企業構造はよりシンプルになりつつあるだけでなく、おそらく価値も増している
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