米テキサス州ダラス在住の事業主クリス・カーナーさんの息子(12)は今年春、代数の勉強に苦しんでいた。そこでカーナーさんは求人サイト「アップワーク」に数学の家庭教師募集の広告を出した。その数分後、父と子は数学の博士号を持つパキスタン在住の女性とビデオ通話をしていた。彼女が家庭教師の報酬として求めたのは1時間当たり4ドル(約570円)だった。カーナーさんの経験は、新型コロナの流行以降に加速したデジタルサービス貿易の増加を反映している。世界貿易機関(WTO)の推計によれば、音楽・動画配信、リモート学習、金融などのデジタルサービスの世界輸出額は、2022年には19年と比べ37%増加した。それ以外のサービスの輸出額は5%減少した。
対面サービスも「輸入」 米で加速
博士号を持つ数学の家庭教師を時給4ドルで雇いたいなら、米国外に目を向けるといい
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