自民党女性局のフランス研修が炎上中だ。エッフェル塔を背景にポーズを取った写真が問題視された松川るい女性局長らは、「エッフェル姉さん」とやゆされている。彼女たちは何を間違えたのだろうか?(経済評論家 山崎 元)
松川るい、今井絵理子両議員らが
フランス視察で「炎上」
自由民主党の女性局長・松川るい参議院議員、同局長代理の今井絵理子参院議員らが、7月下旬のフランス視察旅行中にSNSへ投稿したエッフェル塔の前でポーズを取った記念写真がきっかけで批判され、いわゆる「炎上」に陥った。
「これは党費を使った観光旅行ではないか」「党費には政党助成金を通じて税金も含まれているはずだ。税金の無駄遣いだ」等の批判であり、エッフェル塔を背景にした写真でポーズを取る団長格の松川氏は、ネット界隈では「エッフェル姉さん」などと揶揄(やゆ)されている。
その後、3泊5日の旅程中に研修的な時間が合計6時間しかなく、ほとんど観光旅行のプログラムであったことや、まだ未成年である松川議員の次女まで参加者に含まれていたことが「週刊FLASH」で報じられるなど、見苦しい展開になった。言い訳のきかないぐずぐずの旅行であったし、言い訳自体も歯切れが悪くて失敗だった。特に松川氏にとっては大きな政治的失点となった。
振り返って、この旅行および彼女らの情報発信にはどのような問題点があったのか。問題点は複数あるが、多くのビジネスパーソンにとって反面教師的に参考となる事例だったように思う。順に見ていこう。