議員さんたちは、選挙区の支持者を意識して投稿しているのだろう。しかし、投稿が広く読まれるものである場合、そもそも、楽しそうで幸せそうな自分の状況を投稿することが一般には好かれていないことを自覚しておく方がいいのではないか。

 ビジネスパーソンにとっても状況は一緒だ。

(2)情報発信は内と外を区別せよ

 筆者が自分でフェイスブックを使いにくいと思う理由の一つに、多くのリクエストを承認しすぎて「友達」の範囲が広がりすぎたことがあると自己反省している。内輪の本音話ができる人数ではなくなった。

 フェイスブックに限らず、何らかの情報を発信する際には、少なくとも自分に対して悪意のない人の「内」のグループと、さまざまな感情を持つ人が混じる「外」のグループとを厳しく区別して、発信内容の適否を考えるべきだ。

 ビジネスパーソンの場合、「社内」と「社外」の区別が典型的で、訓練ができている場合もあるだろう。ただ、この区別の感覚を、日常的にSNSを使う際にも働かせる必要がある。

 今回問題になった自民党の議員さんたちは不用意に過ぎた。

「誰の金なのか」を考えろ

(3)懇親にもコストあり

 フランスを訪れた自民党女性局を中心とするご一行様の目的の中には、メンバー間の懇親を深めることもあったに違いない。

 豪華な食事、観光などを中心にゆったり組んだスケジュールを見ると、旅行全体が「大懇親会」であったことが容易に想像できる。