タラップを上ればそこはフランス! ポナンならではの非日常。
これまで色々とポナンの魅力について触れてきましたが、私が考えるポナン最大の魅力、それはバカンスをこよなく愛するフランス人が作った船であること、だと思っています。
朝食ではおいしいバゲットにボルディエのバターが添えられ、ラウンジでのティータイムではなんとラデュレのマカロンが食べ放題だった日も。メインダイニングではフレンチの巨匠アラン・デュカス氏が率いる「デュカス・コンセイル」監修のもと、毎食芸術のような料理で五感を楽しませてくれます。乾杯時に開けられるのはもちろんシャンパーニュ。さらにグランクリュ格付けワインに熟成チーズまで……。港からタラップを上るだけで、そこはもうフランスなのです。
船内エンターテインメントの充実ぶりも、バカンス上手なフランス人ならでは。シアターで開催されるフレンチカンカンのショーや、ダンサーによるダンス教室、おもちゃの紙幣を使って楽しむカジノナイト、航海の海図オークションなど、日々のプログラムが非常に充実しており、9日間の乗船でも船内で退屈に感じることは一切ありませんでした。
日本人がメインではなく、世界中のお客様をもてなすように企画された船旅ゆえ、人によってもちろん好みは分かれると思います。ただ、わざわざヨーロッパに行かなくても遊び好きなフランス人のエッセンスを体感することができ、かつ船外では日本のディープな旅先を巡ることができる。海外からのお客様にとっても、我々日本人にとっても、ポナンは今までなかった新しい日本のクルーズ旅を創出してくれたと言えるでしょう。