工場から店頭、または家の玄関先まで「エア・ジョーダン」を届けることは、ますます難しくなっている。  米スポーツ用品大手ナイキの商品は、配送センターや鉄道の操車場、留め置き用の貨物列車からフェデックスの配達トラックに至るまで、サプライチェーン(供給網)のほぼすべての段階で盗難に遭う。これは小売りに関する犯罪が、万引や店舗強盗にとどまらないことを浮き彫りにする。  ロサンゼルス警察は6月、ロサンゼルス港近くの倉庫から盗まれたとする少なくとも300万ドル(約4億2600万円)相当のナイキ製品を押収した。