米国では新型コロナウイルス禍が下火になる中、今年はホームレスが記録的な勢いで増えている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が調査した全米各地のデータで明らかになった。WSJは都市や州など地域のホームレス人口を集計する300超の団体のデータを基にまとめた。今年これまでのホームレス人口は前年同期比約11%増と、2007年の政府統計開始以来で最大の伸びを遂げた。コロナ禍による統計停止の影響を受けた昨年を除けば、その次に高い伸びを記録したのは19年の2.7%だ。WSJのまとめによれば、今年のホームレス人口は少なくとも57万7000人。WSJの要請に応じてデータを提供しなかった組織や連絡の取れなかった団体もある。