企業を取り巻く法的リスクの高まりで、法務部の業務負荷が重くなっている。特集『コピーですぐに使える!ChatGPT100選 職種別・業種別・部署別』(全32回)の#29では、ChatGPTを活用して、弁護士相談の負荷を大幅に軽減。法務スタッフの時短につながるプロンプト3選を、上場IT企業の社長が紹介する。(インティメート・マージャー代表取締役社長 簗島亮次)
法務スタッフの業務負担を大幅軽減
法務専用プロンプトを公開
契約の交渉や審査、訴訟関連にM&A(合併・買収)。コンプライアンス(法令順守)問題から経済安全保障への対応まで――。企業を取り巻く法的なリスクは高まっており、法務部には事業部門からさまざまな領域の相談が多数寄せられる。
ただ、法務スタッフの人数は、“少数精鋭”で限られている企業が多い。その一方で、例えば、契約書の審査であれば、毎回内容が似通っていてもミスが許されず、チェックにかなりの時間をかけているのだ。
業務負担が重い状況に置かれている法務スタッフ。彼らが頼りにするのは弁護士である。しかし、法務の専門家である弁護士と、法務部に所属する一般社員とでは知識に大きな差がある。さらに、弁護士と法務の知見がない事業部門との仲立ちをする際には、コミュニケーションに要する労力が多大なものになるのだ。
実は、ChatGPTを活用することで、弁護士への相談業務の効率化を図ることができる。スタッフの業務負担を大幅に軽減する、法務部専用のプロンプトが三つある。早速、次ページで確認していこう。