ChatGPTは法律や医療などで人間をも上回る知識と説明力を持つ「モンスターAI」だ。これをいかに使いこなすかで企業やビジネスパーソンの競争力は劇的に変わる。特集『ChatGPT完全攻略 最新・仕事術革命の決定版』の#7では、ChatGPTが医師などに圧勝する理由や従来型AIとの違いを明らかにする。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)
3億人の仕事が消滅!?
全業界“激変”AIブームの真相
今度の第4次AIブームは、過去のブームとは全く“別もの”である。ChatGPTに具体的な質問をしてみればすぐに実感できるだろう。
ChatGPTを使うのに、プログラミングや統計解析などの専門知識は必要ない。
有効な回答を得るための質問や指示の出し方さえ心得れば、有能な「助手」や「トレーナー」を無料で手に入れられるようなものだ。
そのメリットを実感した人が多かったからこそ、ChatGPTは無料公開後2カ月で1億人超のアクティブユーザーを獲得できたのだ。この普及のペースは、ウェブアプリ史上最速だった。
米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏はChatGPTについて、インターネットや携帯電話と同レベルの発明であると高く評価しており、それを使うことで、「企業は差別化を図ることができる」と明言している。
実際、企業は競合他社より早くChatGPTを事業に生かそうと血眼になっている。
逆に、既存のサービスがChatGPTで代替されてしまうため、株価が暴落した企業もある。
次ページでは、3億人の仕事を自動化できるとされる最新のAIの影響力の大きさの秘密を明らかにする。