コピーですぐに使える!ChatGPT100選 職種別・業種別・部署別#24Photo:123RF

企業のデータ支援を手掛ける上場IT企業の社長が、ChatGPTの活用術を伝授していく記事の第1弾――。数年以内にChatGPTの文章力が、プロの書き手並みになるとの予測もある。特集『コピーですぐに使える!ChatGPT100選 職種別・業種別・部署別』(全32回)の#24では、生成AI時代にライターとして生き残るため、ChatGPTにいい文章を書かせるこつを教える。(インティメート・マージャー代表取締役社長 簗島亮次)

「週刊ダイヤモンド」2023年9月9日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

三つのプロンプトでテクニックを伝授
AIで高品質な記事を執筆

 ChatGPTには、とてつもなく得意な分野が幾つかある。素案の作成やさまざまなアイデアを何十個と生み出すことに並び、人間が書くような自然な文章を瞬時に生成することには特に秀でている。

 ChatGPTをはじめとする生成AIの能力向上には、目を見張るものがある。記事の執筆に関して言えば、2025年には平均的な人よりも優れた文章が書けるようになり、30年にはプロのライターを上回る文章力が備わるという予測もある。

 指定された文字数で記事を取りまとめる能力は現在、ライターにとって必須のものと見なされている。だが、数年以内にこれが陳腐化。ライターとして評価される上で、あまり意味を成さなくなる世界が来るかもしれないのだ。

 あなたがライターや記者なら、ChatGPTに今から慣れておくことは非常に大事だ。これまで執筆にかけていた時間が、ものすごく短縮できるのだから。浮いた時間は一次情報を得るための取材に振り向けるなど、生成AI時代に書き手として生き残るために、戦略的に準備しておいた方がよい。

 ただ、ChatGPTに自分が思うような文章を書かせるには、こつが要る。プロンプト(指示文)をうまくチューニングしていく必要があるのだ。今回は初級から中級、そして上級と3段階のステップを踏んで、プロンプトを練っていく。このチューニングの過程が大切だ。チューニングの考え方は、文章作成以外のプロンプトでも基本的には一緒である。

 早速、次ページで確認していこう。