運動習慣や毎日の食事が
ニオイを引き起こすことも

 ミドル脂臭だけではなく、うっかり臭ってしまう日頃の習慣もあります。EBATOさんが挙げるのはこちらの7つ。

(1)運動習慣がない
(2)お風呂はシャワーのみ
(3)肉料理が好き
(4)お酒が好き
(5)ストレスを感じやすい
(6)無趣味
(7)洗濯物をためがち

 まず、運動習慣がないと汗腺の機能が低下し、ベタベタとした汗をかきやすくなります。汗をかく機会が少ない観点でいえば、湯船に浸からず、シャワーのみで済ませる習慣も同様です。

「ベタベタとした汗は皮膚にとどまって臭いやすくなります。一方で、汗腺が活発なときにかくサラサラとした汗は蒸発しやすく、体温調整も良好です。雑菌も繁殖しにくいため臭いにくいのです」

 また、食事が引き金になることも。肉類や動物性脂肪が含まれる料理を食べすぎると、皮脂の分泌が過剰になって酸化したり、消化するときにアンモニアなどが発生して、ニオイの原因になるのです。

 お酒が好きな人も要注意。アルコールを摂取すると「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。飲酒量が多いとアセトアルデヒドが体内に残ることがあり、「お酒くさいニオイ」として放散されることがあるのです。

 ストレスもニオイに関係します。人は緊張した時やストレスを感じたときに、独特のニオイを持つ「ストレス臭」が皮ふガスとして放出されます。責任ある仕事をしているビジネパーソンは特に、適度にストレスを発散することが必要です。趣味を持つなど、仕事以外に時間を使うことも大切でしょう。

 意外と盲点なのが、洗濯物をためがちだという習慣。皮脂がついたままの衣服を放置していると、ニオイが染み込んでしまうのだそう。

「身体を洗っても臭うなら、原因は服にあるかもしれません。特に汗をかきやすい夏は、こまめに洗濯すると良いでしょう」