子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。
相関係数とは
相関係数の前に、まずは2種類の相関関係を理解しましょう。1つ目は正の相関です。正の相関とは「勉強時間が増えるほどテストの点数が高い」のように、一方の値が上がるほどもう一方の値も上がる関係のことです。
2つ目は負の相関です。負の相関とは「勉強時間が増えるほどテストの点数が低い」のように、一方の値が上がるほどもう一方の値が下がる関係のことを指します。(下図をご覧ください)
そこで相関係数は、2種類のデータの関係の強さを-1以上+1以下の値で表したものです。
相関係数が+1に近いほど正の相関が強く、-1に近いほど負の相関が強いです。そして相関係数が-0.3~+0.3の間である場合、2種類のデータの間にはほとんど相関がありません。