結婚して22年、2人の子どもも手を離れ、夫は仕事ばかりでほとんど帰宅せず、誰もいない家でいつも一人ぼっちのまきさんにとって、かすみさんとの時間はこれまで出会った誰よりも楽しく、人生で最も満たされた時間でした。
まきさんは、大事な存在であるかすみさんの回復を祈り、高額な治療費用の援助も行いました。しかし、何度見舞いに行こうとしても断られることに不信感を覚え、本当に入院をしているのか確かめたくなりました。
かすみさんのことを調べていることを察知されたくないまきさんは、私に浮気調査の相談をしてきました。
浮気調査の本当の目的とは
気づいた自分の本当の気持ち
調査の結果、浮気をしている様子はなく、また、かすみさんは実際に入院していました。まきさんは浮気調査を装って私に依頼してきましたが、かすみさんが本当に入院しているのかを確かめたかったと打ち明けてきました。
その後まきさんは、改めてかすみさんになぜ見舞いを拒むのか聞いたところ、治療代の援助もしてもらったのに返すあてもなく、ただただ心苦しく、これ以上の好意に甘えられなかったと答えたそうです。
まきさんはかすみさんのことを疑った自分を恥じました。そしてそれほどまでにかすみさんを大事に思っていた自分自身の気持ちに気付いたそうです。
その後、まきさんは夫と離婚して、かすみさんと暮らしはじめました。
不貞調査の相談に来られる方にはそれぞれに事情と理由があります。自分自身や守りたい人の人生をより良いものにしたいという希望をかなえるために、探偵は全力でアドバイスをし、調査をするのです。
「依頼者の求める証拠」を手に入れて「依頼者の未来を後押し」する探偵。点と点が線になる探偵トークでした。
※本稿は実際の事例に基づいて構成していますが、プライバシー保護のため個人名は全て仮名とし、一部を脚色しています。