目が疲れたら手でグリグリ
気持ち良くても、思わぬ悪影響が

「ホットタオルで目を温めるのは効果があります。半身浴などで身体中のリンパの流れや血流をよくするのも良いですね」

 目が疲れたときに目の周りをマッサージする人もいると思いますが、逆効果の場合も。

「目の周りの皮膚はとても薄いため、マッサージによる摩擦で色素沈着による茶グマになったり、肌が伸びて、ふくらみ(たるみ)の原因になったりすることもあります」

 医療機関に頼るのも手。シロノクリニックで行っている、目のふくらみ予防になる施術を聞いてみました。代表的なのが「サーマクールアイ」と「ヤグレーザーピーリング」。どちらも肌にコラーゲンを増やす目的で行われる美容医療です。

「加齢によって皮膚のコラーゲンが減少すると、肌の弾力や潤い、ハリがなくなります。これが見た目の老化の原因となります」

「サーマクール」とは、RF波(高周波:6.78 MHz)という熱エネルギーにより、表皮にダメージを与えずに真皮層のコラーゲン組織を生産、増殖する施術です。「サーマクールアイ」は、目元専用のサーマクール。目元専用の器具を使うため、皮膚が薄くデリケートな目元でも治療することが可能です。コラーゲンが増えるのに時間がかかるため、増えた状態を維持するために定期的な治療が効果的です。

 ちなみに、こちらの治療は前述の「脱脂術」のあとにできたドレープ状の目の下のシワを抑えることもできます。

「ヤグレーザーピーリング」とは、波長1064nmのヤグレーザーで肌に熱を与えて、コラーゲンの生産を促す施術。定期的に行うことで、老化を緩やかにすることができます。照射時はあたたかく感じるだけで痛みはなく、肌へのダメージが非常に少ないです。

 サーマクールもヤグレーザーも厳格な規定を持つアメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)の認可を取得している安全な治療機です。