手術は30分ほどで完了
2〜3日で、元の生活に

「オジサン顔」とサヨナラできる、目の下のたるみを週末にこっそりなくす法佐藤美 シロノクリニック恵比寿本院副院長

 目の下のふくらみ(たるみ)のせいで「疲れているように見える」「顔の印象が変わった気がする」「同い年の人と比べて老けて見られる」などと感じる人もいるでしょう。できてしまったふくらみをなくす治療方法には、どんなものがあるのでしょうか。

「目の下のふくらみの大きさによって、治療方法は異なる」と、佐藤先生。

「ふくらみが大きい場合は、脱脂術を行います。まず、下まぶたの裏側に局所麻酔をし、1cm程度を切開します。そして、電気メスで、出血を抑えながら眼窩脂肪を切除。片方から親指の爪2個分ぐらいの眼窩脂肪が取れます。下まぶたの内側を、時間が経てば溶ける糸で一針縫いますが、縫い目は眼球の後ろ側に入るので、手術跡は残りません」

 名前の通り、脂肪を取り除く治療です。手術時間は30分ほど。2~3日間は目の下が腫れますが、比較的ダウンタイム(手術を受けてから、普段どおりの生活ができる状態になるまでの期間)が少ない手術です。

「20~30歳代の場合は肌にハリがあるため、脱脂術後も綺麗な状態を保てる場合が多いのですが、40歳代以降の場合は目の下にシワができたり、上まぶたが少し凹んだりすることがあります。アフターケアが必要になる場合もあるので、医師に相談してください」

 一方、軽度のふくらみ(目を上に向けたときに目の下のふくらみが出るが、正面をむいた状態では気にならない状態)は、すぐに手術するのではなく、他の治療で一時的に緩和することもできるそうです。

「頬に高さをつくるようにヒアルロン酸等を注入すると、見た目が解消。個人差はありますが、半年〜1年間ほど効果が持続します」

 美容医療での「ヒアルロン酸注入」とは、細い注射針でヒアルロン酸を皮膚の中に入れ、凹みやしわを一定期間目立たなくさせていく方法です。ヒアルロン酸はもともと体内で自然に作られる物質であるため、皮膚とのなじみが良く、安全であるとされています。

 今はふくらみを感じていないけど将来のために予防したいという人に、自宅でできる簡単なケアを聞きました。