新日本酒紀行「蔵太鼓」酒蔵外観 Photo by Yohko Yamamoto

父と娘が喜多方で醸す、絆の辛口純米酒

 喜多方市の名物はラーメン、飯豊山の伏流水が麺もスープもうまくすると、100軒を超える店が味を競う。水の良さは上質な日本酒も生み、最盛期は30軒、今も9軒の酒蔵があり、最も若い蔵が創業1919年の喜多の華酒造場だ。定番酒は「蔵太鼓」で、30年前、3代目兼杜氏の星敬志さんが、甘口の酒が多い中、辛口酒で勝負した1本。日本酒に興味を持ってほしいと、蔵見学を「酒塾」と名付けて受け入れ、公民館が開催する酒造り講座は真剣な実地体験をともない、25年通う強者もいる。