この本は100万円以上の価値がある!」東証プライム上場社長で現役マーケッターである「北の達人コーポレーション」木下勝寿社長が絶賛。大きな話題となっている一冊の本がある。それが、コピーライティングの第一人者である神田昌典氏が25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』だ。スマホ時代に完全対応し、従来のコピーライティング書の常識を凌駕する本書のポイントを抜粋して紹介する。

スマホPhoto: Adobe Stock

現代人の集中力は8秒! 金魚以下!!

 書き手は精魂込めて、一字でも少なく、無駄なく書く。

 しかし、それだけ一所懸命書いても、読み手は同じ熱意で読んでくれないことを、重々認識しておかなければならない。

 スマホ登場前の時代は、紙のセールスレターにびっしり情報が詰め込まれていても、興味さえあれば、ある程度は読んでもらえた。

 しかし、現代では、人間の集中力は著しく低下している。

 これはデータでも実証されている。

 2015年5月、マイクロソフトのカナダの研究チームが、約2000人の脳波などを測定した結果、現代人の集中力は8秒になっていて、これは金魚以下という衝撃の報告をリリースした(「ダイヤモンド・オンライン」2017年1月10日)。

 この記事によると、2000年は「12秒」だったが、2013年に「8秒」になった。

 となれば、今を生きる現代人の集中力はさらに低下しているだろう。

 たとえば、「フリーランスのための税金還付申告の仕方」という書類であれば、税金が戻ってくる大きなベネフィットに突き動かされ、読みにくくてもなんとか読んでもらえるが、「広告」を一所懸命に読む人は極めて少ない。

 仮にヘッドラインに興味があって読み始めても、昔のセールスレターのように文字だけが延々と続くLPは、スマホ時代には読まれない前提に立つ必要がある。

 ただし、これは「長いコピーがいいか? 短いコピーがいいか?」という議論ではない。

 先ほど述べたように、コピーの最適な長さは、「必要な情報を十分に伝えられる長さで、最も短いもの」だ。だから、スマホ時代には必要な情報を削って短くすべきだということではない。

 必要な情報を「読みやすく」編集する技術が必要になっているのだ。

 「見やすさ」と「理解度」の関係は、行動経済学の「認知容易性」で説明される。

 認知容易性とは、『ファスト&スロー(上・下)──あなたの意思はどのように決まるか?』(ダニエル・カーネマン著、村井章子訳、友野典男解説、早川書房)で紹介されている。

 認知容易性とは、「見やすい表示」は認知を容易にし、親しみを感じたり、信頼できると感じたり、ラクだと感じたりすることにつながるということだ。

 LP・セールスレターで認知容易性を高めるには、次の方法がある。

1)改行位置に配慮する
2)文章を短くする
3)フォントを使い分け、メリハリをつける
4)画像を効果的に使う
5)適度な行間を取る

 では、次回から一つずつ見ていこう。

PS.1.『コピーライティング技術大全』の活用法を解説したセミナー動画をご覧いただけます。

(この動画は予告なく終了することがあります)

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 これら4つの武器は、四半世紀の叡智を凝縮したもので、即効性と再現性が担保されています。

【9割の人が知らない!第一人者のコピーライティング技術100】<br />集中力「8秒」時代の<br />スマホユーザーに刺さる編集技術

(本原稿は、神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』からの抜粋です)