正解は、A社を売る

窪田:A社のチャートを見ると、数ヶ月にわたって横ばいが続いたのち、直近では、売買高の上昇とともに株価が急落しています。

 これは、多くの投資家が急いで売りにきていることを示し、今後も売りが広がっていく可能性が高いでしょう。

 一方B社のチャートを見ると、数ヶ月にわたって横ばいが続いたのち、売買高の上昇とともに急騰しました。

 チャートから、多くの投資家が買いに来ている状況がわかるので、今後も買われていく可能性が高いと言えます。

 つまり、A社を売って、B社を残すのが正しい判断です。

チャートをひっくり返して先入観を排除する

窪田:ところで、A社とB社のチャートは、上下が反転したチャートであることに気づいたでしょうか?

 チャートのクイズは解けても、実際の売買になると、シグナルが目に入らなくなってしまう人がいます。

 その最大の原因は、思い込みや先入観です。

「利益を確定させたい、損失を確定させたくない」という思い込みから、チャートのシグナルが目に入らなくなってしまうのです。

 チャートの上下を逆さにすると、買いシグナルは売りシグナルに、売りシグナルは買いシグナルになります。

 つまり、チャートを逆さにした時に、あなたの投資判断も逆になっていなければ、チャートを正しく見ることができていない証拠です。

 チャートをひっくり返すことは、先入観の排除に役立つので、ぜひ試してみてください。