必要な知識の幅は
ゴールによって異なる

 このように、知識を増やすことは、勉強の土台になります。何かを身につけるときには「知識」と「スキル」が必要です。しかし、知識がないと理解が進まず、理解できていないと、スキルも身につきません。外注の特徴を「自分でやらなくていいことは、プロに任せる」と言いました。

 どの分野の知識を、どのぐらいのレベルで身につけるべきか。それは「ゴール」次第で変わってきます。そうなってくると、少なくとも、自分が進もうとしている道について、一般的な知識は持っておかないといけないでしょう。たとえば、本を読むことは「スキル」です。「読書」というスキルを身につけるためには、「漢字を読める」という知識がないといけません。

 また、専門分野を体系的に理解していくためには、ある程度の基礎的な知識がないと無理でしょう。まったく知らない分野の本をいきなり読むなんて難しいことですよね。たとえば、何も知らないまま、簿記の本を読んでもおそらく理解できません。知らない分野を新たに勉強し始めたい方のために、「入門書」のようなものが存在しているのは、基本的にはそれが理由です。ただ、たとえば英語などは、すでに学校で学んで、知っている内容も多いでしょう。その場合は、今の自分の前提知識がどの程度なのか、試しにテストなどを受けて確認してから勉強するようにしましょう。