米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは、3月末に北京で300人以上の人員を突如解雇したことについて、コスト削減に向け社内で続いている人員削減の一環と説明していた。だが、同社経営陣は舞台裏でこれらのスタッフを解雇する他の理由も抱えていた。ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は解雇を行った翌週に、米下院中国特別委員会のマイク・ギャラガー委員長(共和、ウィスコンシン州)と会談する予定だった。同社経営陣は、データ関連のセキュリティーに関して厳しい質問を受ける準備ができていたという。事情に詳しい関係者らによれば、北京のチームは当時、ディズニーの配信サービス上で視聴者にパーソナライズされたおすすめを提供する技術を担当しており、米国の顧客データの一部にもアクセス可能だった。
ディズニー中国人員削減、背景にデータアクセス懸念
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