米経済は今年、幾つかの荒波を乗り越えてきた。だが今や、さらなる波乱を引き起こしかねない危険な要因が集まりつつある。この秋に脅威となり得る問題には、自動車産業労働者のより広範なストライキ、長期にわたる政府機関の閉鎖、学生ローン返済の再開、原油価格の上昇がある。これらはいずれも、単独ではそれほど大きな悪影響を及ぼすことはないだろう。ただ全てが組み合わされれば、特に高金利によって景気が冷めつつある状況では、より大きな打撃となる可能性がある。コンサルティング会社EYパルテノンのチーフエコノミスト、グレゴリー・ダコ氏は「経済活動を混乱させる可能性があるのは、これらすべての要素による四重の脅威だ」と指摘した。