バイデン米政権はイーロン・マスク氏を目の敵にしているのだろうか。われわれは電気自動車(EV)大手テスラや宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるマスク氏と経営方針を巡り意見を戦わせることがあったが、同氏の一連の事業に対する政府による調査の件数は、バイデン政権が同氏を規制による嫌がらせの標的にしているのではないかと思わせるほど多い。  かつてEVの推進で左派の英雄となったマスク氏は、後にXと改名するツイッターを買収して以降、ある種ののけ者となった。