“健康クライシス”に
コンビニがおすすめの理由

「コンビニ飯は不健康」とか悩む人が、さっさとやるべき“たった1つのこと”2023年8月時点の朽木誠一郎さん。115キロから75キロへ、40キロものダイエットを成功させた過程は、2020年に刊行した『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』に詳しい(提供)

「なんでコンビニ?」という疑問にここで回答しておきます。

 もともと、手計算をする場合も、コンビニなら成分表がほとんどの商品についているので、計算がしやすかったのでした。例えば、これがスーパーで食材を購入して自炊する場合、調味料や油の量まで含めて計算しなければならず、よほどのボディビルダーでもなければ、事実上、そんなことは不可能だったからです。

 それが今や、食事管理アプリがあるので、どんな食事でも計算はだいぶラクになった――のですが、それでも例えば「野菜炒め」から具材選びや油の量の調整など、煩雑なことは多く残ります。

 一方、コンビニであれば、新商品を除き、もうほとんどの商品が商品名そのままで食事管理アプリに登録されています。選ぶだけなので、大盛りにしたご飯の量を「ふつう」で登録するなど「食べた分を過少申告してしまう」というありがちな落とし穴もありません。これはある意味で、アクションをシンプルにする、習慣化のテクニックでもあります。食材単位の選択から、商品単位の選択にしてしまえば、選択のコストは下がります。選択のコストを下げれば、習慣化がしやすくなるのです。