米3大自動車メーカーは従業員の要求にどこまで応えられるのか。それを左右する要因の一つは、消費者がいつ電気自動車(EV)に乗り換えるかだ。全米自動車労働組合(UAW)によるストライキは29日で3週目に入り、さらに拡大する可能性がある。自動車メーカー側はUAWの要求は受け入れられないとしており、交渉に進展の兆しはほとんど見られない。ジョー・バイデン米大統領はストの現場に現れてUAWへの支持を表明。一方、メーカー側には競合である米EVメーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が援護に回った。同氏は自身のソーシャルメディア「X」で、40%の賃上げと週32時間労働の組み合わせは「GM(ゼネラル・モーターズ)、フォード(・モーター)、クライスラーを高速で経営破綻に向かわせる確実な方法だ」と述べた。
米ビッグ3、賃上げよりEVが足かせに
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