「頭がごちゃごちゃして、うまくまとまらない」「何かとすぐ忘れてしまう」……。仕事や勉強をするなかで、そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
1000人以上の東大生のノートを分析してきた現役東大生の西岡壱誠氏によると、それらは「ノート」で解決できるといいます。
東大生は、「あとから見返す目的」でノートを取りません。ノートは、授業後に情報を整理し、理解するために取っています。そのような取り方をしているから、東大生は頭がよく、逆に言えばノートの取り方次第でだれでも頭がいい人になれるのです。
本記事では、『「思考」が整う東大ノート。』の著者である西岡氏に「頭がいい人のメモ」について話を聞きました。
頭がいい人のメモに共通すること
僕は今回の『「思考」が整う東大ノート。』を執筆するにあたり、東大生や難関大に合格した人のノートを1000人以上確認しました。頭のいい人はどんな風にメモやノートを作っているのかを調べてみたのです。
その中で、ひとつ気付いたことがありました。それは、頭のいい人のメモやノートには、構造があるということです。
たとえば、みなさんが小学生だとして、親からこんなメモを渡されたとしましょう。
・米1
・じゃがいも1~2
・玉ねぎ2
・300gのぶた肉
・わかめ
・長ネギ1/4
・1/4玉キャベツ
・ミニトマト
・カレールー(1)
・みそ
どうやらおつかいのメモであることはわかりますが、これではよくわからないですよね。これは、情報がただ列挙されているだけで、構造・ルールが存在していないメモです。
頭がいい人のメモとは?
ですが、こういうメモだとどうでしょうか?
●カレー
・米(1袋)
・じゃがいも(2個)
・玉ねぎ(2個)
・ぶた肉(300g)
・カレールー(1箱、黄色いパッケージ)
●みそ汁
・長ネギ(1/4本)
・カットわかめ(1袋)
・みそ(1パック)
●サラダ
・キャベツ(1/4玉)
・ミニトマト(4個)
先ほどに比べてわかりやすいですね。
●で献立、・で買ってきてほしい材料の入れ子構造になっています。そして()内で買ってきてほしい量を単位も含めて説明するとともに、「野菜→肉→その他」の順番で材料を並べています。このようなルールが重要なのです。