「頭がごちゃごちゃして、うまくまとまらない」「何かとすぐ忘れてしまう」……。仕事や勉強をするなかで、そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
1000人以上の東大生のノートを分析してきた現役東大生の西岡壱誠氏によると、それらは「ノート」で解決できるといいます。
東大生は、「あとから見返す目的」でノートを取りません。ノートは、授業後に情報を整理し、理解するために取っています。そのような取り方をしているから、東大生は頭がよく、逆に言えばノートの取り方次第でだれでも頭がいい人になれるのです。
本記事では、『「思考」が整う東大ノート。』の著者である西岡氏に「頭がいい人が使っているノートの秘密」について話を聞きました。
東大生は「真ん中で線を引いたノート」をつくる
僕は今回の『「思考」が整う東大ノート。』を執筆するにあたり、東大生や難関大に合格した人のノートを1000人以上確認しました。頭のいい人はどんな風にノートを作っているのかを調べてみたのです。
その中で見えてきたのは、東大生は「真ん中で線を引いたノート」を取っている場合が多いということです。特に数学のノートを取っているときは、真ん中に一本縦線を引いて、ノートを右と左に分けて使っている場合が多いんです。
僕も制作を手伝った、多くの東大合格者へのアンケートを基に作られた受験漫画『ドラゴン桜』でも、このノートが紹介されています。まずはそのシーンをご覧ください。
縦に流れる方が整理しやすい!
いかがでしょうか?この漫画でも紹介されているように、情報を整理するときに、横に情報が膨れてしまうと情報が散らばり、整理しにくくなってしまうことがあります。
たとえば、数式をはじめとして、同じ情報を言い換えていく場合がそれに該当します。この場合、縦に情報が流れていくほうが、見栄えがよく、整理しやすくなるのです。
「A=B」くらいならいいのですが、その情報がいくつも続く場合、
=B
=C
と縦に連なって行ったほうが、AとBとCを比較しやすくなるのです。
ノートは、その人の思考を投影するキャンパスのようなものです。そんなノートで情報が見にくくなっているときは、頭の中が整理しにくくなってしまうタイミングだと思います。
みなさんも、真ん中に縦線を引いてノートを作ってみてはいかがでしょうか?