今年はほぼ好調だった米株式市場が予期せぬ障害につまずいている。かつては友好的な関係にあった債券市場がそうではなくなったのだ。7-9月期は株価も債券価格も騰落率がマイナスとなった。S&P500種指数は3.7%安、ユーロ・ストックス50指数は5.1%安に沈んだ。米国債の10年物利回りは3.8%から4.6%へ急上昇(価格は下落)し、16年ぶりの高水準近辺で7-9月期を終えた。利回り上昇の要因としてよく挙げられるのは、米国の堅調な経済指標と、インフレ復活につながる原油高だ。米国債市場は金融市場の基盤であり、過去20年にわたり株価を支える重要な源となってきた。インフレ率の上昇とタカ派的な中央銀行が、この良好な関係に終止符を打ったのかもしれない。そうした変化を示すチャートをさらに五つ、以下に示してみたい。
米債券市場の地殻変動、株価に打撃か
債券市場で2008年以降の低金利時代から続いていた傾向に変化
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