米下院は3日、ケビン・マッカーシー下院議長(共和、カリフォルニア州)の解任動議を可決した。野党・共和党の保守強硬派に加え、与党・民主党の議員らが賛成に回った。米国で下院議長の解任動議が可決されるのは初めて。下院議長が解任されたことで、事実上、共和党は十数名の保守強硬派に翻弄(ほんろう)されることになる。共和党が誰を議長候補に立てるかは不透明だ。マット・ゲーツ下院議員(共和、フロリダ州)は数カ月前から解任をちらつかせており、2日に解任動議を提出。動議を阻止しようとするマッカーシー氏の支持派の努力は実らず、この日採決が行われた。下院は解任動議を216対210の賛成多数で可決。議長の座は空席となり、後任選出のため改めて採決が行われることになる。