フォードやトヨタといった伝統的な自動車メーカーと比較すると、テスラは過大評価されているように見える。あまり認識されていないがより重要と思われるのは、しのぎを削る電気自動車(EV)メーカーとの評価の開きが大きいことだ。中国の比亜迪(BYD)の7-9月期(第3四半期)はテスラよりもはるかに好調だった。BYDはテスラから世界トップのEVメーカーの座を奪おうとしている。BYDは初めて生産台数で上回ったが、納車台数ではテスラがやや上回った。これにはハイブリッド車は含まれていない。テスラとは異なり、BYDはハイブリッド車も製造している。中国のEVメーカーで先頭を走るBYDは、テスラを上回るペースで成長を続けている。より低価格かつ新しい製品ラインアップに加え、米国ではなく中国のEV販売で首位だということも強みだ。現在、米国ではバッテリー駆動車の販売が伸びているが、より規模の大きい中国市場ではすでに4分の1以上を占めている。
テスラ販売失速、BYDの勢い増すか
7-9月期はBYDが生産台数で初めてテスラ上回る
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