老舗企業数が世界一と
いわれる日本
日本の皇室は世界で一番古く、しかも、万世一系。つまり、“創業者”である神武天皇から男系男子で継承されているので、格別にありがたいと言われている(*)。
その真偽と評価については、後で論じるが、日本はまた、老舗企業が世界一多い国だともいわれている。
世界の創業年数が100年以上の企業のうち日本の企業は50%、創業200年以上では65%だという(日経BPコンサルティング・周年事業による)。
創業が古い企業ということでは、寺社建築の金剛組が、聖徳太子による四天王寺が建設された578年からで最も古く、山梨県西山温泉の慶雲閣が705年創業として、ギネスブックで最古の旅館に認定されている。
フランスで1981年に設立されたエノキアン協会というのは家業歴200年以上の企業の世界的な組織だ。エノキアンとは、世界最古の都市であるエノクの町に住む人々という意味で、エノクは旧約聖書におけるアダムの孫とされる。
*紀元前2600年に神武天皇によって建国されたとか、万世一系であるとかいうことの真偽には議論があるが、皇室ではそれを正史として祭祀を行っている。