米国の長期金利が急上昇し、比較的短い期間に一段高となっている。米連邦準備制度理事会(FRB)が事実上、数百億ドル規模の米国債と住宅ローン担保証券(MBS)を市場に押し付けている状況は、金利抑制には役立たない。  10年物の米国債利回りは4日に4.74%を付け、6月30日の3.84%から大きく上昇している。バンクレート・ドット・コムによると、期間30年の住宅ローン金利は平均約7.9%で、6月末の7.2%から上昇した。その結果、金融環境が引き締まり、一方で米経済は新たな障害に次々と直面している。