ビクトル・レシク(Viktor Lesyk)さん(25)はロシア軍が母国ウクライナへの攻撃を始める2週間前、仕事のため西部リビウからポーランドの都市クラクフに移動した。戦争が勃発した時、IT(情報技術)専門家のレシクさんは帰国してロシア軍を撃退するための戦いに加わろうかと考えたが、自分がすぐに始められる具体的な役目はなく、国外にとどまると決めた。戦闘が始まって1年半、戦うには「恐らく私は十分に強くないのだろう」とレシクさんは語る。ロシアの本格的な侵攻が始まって間もない頃、大勢のウクライナ人男性が自国の防衛に駆けつけた。国外にいた何千人もの人々がそれまでの生活を捨て、ウクライナでの戦闘に加わった。一方で、戦いを遠くから見守る人たちもいた。戦争嫌いだったり、既に国外で生活基盤を築いていたりした人たちだ。
罪悪感に苦しむ在外ウクライナ人男性
国内の戦闘参加者との亀裂広がる
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