米司法省は、ロシアのエネルギー輸出に対する制裁違反を取り締まるため広範な取り組みを行っており、大物石油トレーダーの取引に焦点を当てて調査中だ。  調査対象となっているのは、バーレーンとシンガポールに拠点を構える石油取引・海運大手マーカンタイル・アンド・マリタイム・グループの創業者兼最高経営責任者(CEO)のムルタザ・ラカニ氏。事情に詳しい複数の関係者によると、ロシア産原油の価格に上限を設けた米国主導の取り組みをはじめ、西側諸国の制裁措置に違反してロシア産原油を取引したかどうかを調べている。  調査は進行中で、立件につながるかどうかは不明。