こうした自分のルーティンを作って、いつも同じに行う。やることが同じなら、リズムやテンポも同じにします。これを行えば、すべてのことを忘れ、目標に集中できます。欲や不安や迷い、さらにはスイングのことも忘れて、ボールを打つことだけに専念できます。このプレショットルーティンは朝イチのティショットだけでなく、あらゆるショットにおいて集中できる良い方法です。ぜひトライしてみてください。

セカンドショットで
いかにピンに寄せるか

生徒 距離の短いパー4のときに、セカンドショットの距離感が合わないことがよくあります。私は飛ぶほうなのでセカンドが100ヤードを切ることも結構あって、そのときにピッチングウェッジでピンを狙ってグリーンオーバーすることが多いんです。強く打ってしまって、それを怖がると弱すぎて届かない。

 後方の選手が先に打ってグリーンに乗せたときなど、自分のほうが飛んでるんだし、もっとピンに近づけたいと思ってしまいます。グリーンオーバーすると逆目のラフになってダフって飛ばず、下りのパットになってボギーやダボにまでなります。他の人がパーをとったりすると悔しくて、その後のプレーに影響してしまいます。

南田プロ 距離と気持ちのコントロールができていないのですね。まずは100ヤード以内の時に力加減で距離をコントロールするのではなく、振り幅で距離をコントロールできるように練習しておくことです。スイングのリズムやスピードは一定にし、振り幅と距離を把握しておくのです。スイングを時計盤に見立てて、11時~1時、10時~2時、9時~3時の3つの振り幅の距離を把握しておくのです。

 これがわかれば10ヤード刻みでピンに寄せられる。これを覚えてから、5ヤード刻みの感覚をマスターしていくことです。

 大事なのはピンまでの距離を打とうとするのではなく、この振り幅ならこの距離になるという物差しを作っておくこと。この物差しによって自信がつく。そうなれば気持ちのコントロールもできてきます。自分よりも飛ばなかった人がグリーンに乗せても動揺しなくて済みます。「自分は自分」と思ってプレーすることができるのです。