イスラム組織ハマスによる先週末のイスラエル攻撃で死亡した何百人もの人々の中に、少なくとも11人の米国人が含まれていた。イスラエルはハマスに対する反撃を始めている。イランの支援を得て計画されたハマスの侵攻は、ワシントンの民主、共和両党の目を覚まさせるはずだ。世界は脅威であふれており、米国がきちんと行動しなければ、そうした脅威が米国に及ぶことは避けられないだろう。イスラエルはガザ地区におけるより大規模な攻勢の前触れとして空爆を開始した。そして特にイランが支援するもう一つの組織、ヒズボラがイスラエルの北部国境で第2の戦線を開いた場合、情勢はさらに不安定となるだろう。大局的に見れば、米国とその同盟国は現在、ますます連携を強めるならず者国家によって引き起こされた二つの地域戦争に直面している。イスラエルとウクライナはその前線にいるが、戦闘地域拡大のリスクが現実のものとなっている。イランはウクライナ侵攻を続けるロシアのウラジーミル・プーチン大統領に武器を提供している。プーチン氏は中国共産党にとって格下のパートナーだ。同党は太平洋地域でこの機に乗じようとする可能性がある。
【社説】米国よ、目を覚ませ
ウクライナに続くイスラエルでの戦争勃発、米国に必要なのは国防への超党派の取り組み
有料会員限定
あなたにおすすめ