パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃を巡り、攻撃に必要な資金をどのように調達したのかが疑問とされた。考えられる答えの一つに暗号通貨(仮想通貨)がある。今回の攻撃までの1年間でハマス、パレスチナの「イスラム聖戦(PIJ)」、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの三つの武装組織はいずれも仮想通貨を通じて多額の資金を手にしていた。イスラエル政府による押収命令とブロックチェーン分析の報告書から明らかになった。仮想通貨分析会社エリプティックによると、イスラエル当局がPIJと関連があると指定したウォレットに2021年8月から今年6月までの間に9300万ドル(約140億円)の仮想通貨が流入していた。