月へのロケット打ち上げなどを意味する「ムーンショット」を最も連想させる米シリコンバレーの企業はグーグルだが、アップルもいつか、同社に代わる自前のムーンショットが必要になるかもしれない。両社は長らく競合関係にある。中でも携帯端末向け基本ソフト(OS)市場では、グーグルの「アンドロイド」とアップルの「iOS」が寡占状態にある。だが、アップルがインターネットブラウザー「サファリ」のデフォルトの検索エンジンをグーグルにし、グーグルがアップルに年間数十億ドルを支払う契約を結んだことで、両社は提携関係にもある。この契約により、グーグルはiOSユーザーに優先的にアクセスでき、アップルのサービス事業は利益率が高く安定した収益源を手にした。同事業は全体の売上高の21%、利益の35%を占める。
アップル潤すグーグルマネー、断たれる可能性も
米政府の対グーグル訴訟、2社の提携関係に焦点
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