月へのロケット打ち上げなどを意味する「ムーンショット」を最も連想させる米シリコンバレーの企業はグーグルだが、アップルもいつか、同社に代わる自前のムーンショットが必要になるかもしれない。  両社は長らく競合関係にある。中でも携帯端末向け基本ソフト(OS)市場では、グーグルの「アンドロイド」とアップルの「iOS」が寡占状態にある。だが、アップルがインターネットブラウザー「サファリ」のデフォルトの検索エンジンをグーグルにし、グーグルがアップルに年間数十億ドルを支払う契約を結んだことで、両社は提携関係にもある。