イスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃は小規模なホロコーストであり、ごくわずかでも共同体意識を持ち合わせているユダヤ人なら決して忘れることのできない事態だ。筆者はユダヤ人学生として、ハーバード大学の反応にも同じようにぞっとした。同大の学生組織約30団体の集まりである「パレスチナ連帯グループ」は、ハマスによる殺人、レイプ、誘拐、暴力行為について無罪を主張する声明を発表した。「われわれ、以下に署名した学生団体は」で始まる声明は、「行われている全ての暴力の全責任をイスラエル政権に問う」と主張している。「ハーバード・イスラム協会」やハーバード・ロースクール「パレスチナのための正義」などの署名団体は一致団結して「抵抗」を支持する姿勢を明確にしている。この「抵抗」というのは、地球上からユダヤ人を一掃するために熱狂的に動いている人々の間で流行しているあいまいな言葉だ。そうした動きはハーバード大だけではない。カリフォルニア大バークレー校の約50の学生組織は「ガザ地区での抵抗に対する揺るぎない支持」を表明した。
【寄稿】ユダヤ人憎悪に無関心なハーバード大
ハマスを擁護する学生グループへの対応は遅く、手ぬるい
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