米国はエネルギー転換に不可欠な鉱物資源の確保を目指し、贈収賄疑惑が持たれているイスラエルの富豪ダン・ガートラー氏に対する制裁解除を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者らによると、米政府は約6年前に発動したガートラー氏に対する制裁を解除し、サウジアラビアとの鉱山契約に参加できるようにすることを検討している。同氏はイスラエルの鉱山王の異名を持つ。対象となる鉱山で採掘される金属は、最終的には米企業に供給されることとなる。サウジと米国およびガートラー氏は、すべての関係者の利益となるような取引について、すでに初期段階の協議を行ったと関係者らは付け加えた。協議は今月も行われた。イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が協議に影響するのか、その場合どのような影響を及ぼすかは不透明だ。
米、イスラエル鉱山王への制裁解除を検討 資源確保へ
銅・コバルト開発への参加視野、サウジとともに協議
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