イスラエル軍がガザ地区で新たな空爆を実施し、レバノンで民兵組織との交戦も続ける中、同地区からは26万人余りが自宅から避難し一部はエジプトへの脱出を試みている。イスラム組織ハマスが7日に実施したイスラエルへの攻撃では、1200人以上のイスラエル人が死亡し、その多くは民間人だった。ガザ地区に対する砲撃は7日以降継続しており、現地の人道危機が悪化することへの懸念も高まっている。一方、イスラエル北部国境での衝突は、戦闘が地域的な拡大をみせる可能性も示唆している。ガザ地区の保健省によれば、パレスチナ人の死者数は7日以降で少なくとも1100人に達した。同地区の面積は米首都ワシントンの約2倍で、200万人の住民は逃げ場もなく、長年にわたりイスラエルとエジプトに挟まれて世界から封鎖されてきた。
ガザ地区で26万人超が避難、人道危機の懸念高まる
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