高級ブランドが労せずに利益を得られた時代の終わりが近づいている。ずいぶん時間がかかったため、利幅を守る上で必要なスキルは少々さびついているかもしれない。世界最大の高級品企業・仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが10日発表した7-9月期(第3四半期)決算は、売上高の伸びが鈍化。11日に同社の株価は6%下落した。伸びは前年同期比9%と一見好調そうだが、4-6月期にはこのほぼ2倍だった。高級品に対する需要は、大半の商品と全ての主要地域で鈍化した。予想外だったのは、ワイン・蒸留酒部門の14%減収だ。米国では新型コロナ対策で世帯向けに給付された現金が底をつき、ヘネシーなどのコニャック・ブランドは1年を通じて出荷が低調だったが、この傾向が悪化している。
高級ブランドに陰り、イージーマネー去る
LVMHが発表した四半期決算、売り上げの伸び冷静化が顕著
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