9月の米物価統計は、大半のエコノミストの予想より強い内容だった。だが、徐々に手じまいしようとしている米連邦準備制度理事会(FRB)に再考を促すほどではないかもしれない。米労働省が12日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は季節調整済みで前月比0.4%上昇し、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想の中央値(0.3%)を上回った。前年同月比では3.7%上昇した。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアのCPI上昇率は前月比0.3%、前年同月比4.1%だった。コアCPIの前月比上昇率は予想中央値と一致したものの、あまり安心材料にはならない。四捨五入しなければ0.32%という数字だったが、調査に参加したエコノミストの半数近くは0.2%と予想していた。
米インフレ加速でも焦らないFRB
9月の米物価統計は上昇、大半のエコノミスト予想上回る
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