次回の会議を電子メール一つでは済ませられないとしても、15分にすることは可能かもしれない。マイクロソフトの協業アプリ「Teams(チームズ)」のデータの分析によると、スケジュールに登録された会議のうち、予定時間15分の会議の伸び率が最も高く、1時間に及ぶ会議は減っている。今ではカレンダーに登録された会議の6割が15分の会議で、幹部も社員も時間に厳しくなっていることが分かる。新型コロナ禍とその影響が続く中で、多くの人が転職し、職場で友達を作らなくなり、「終業後は仕事の付き合いはしない」と考えるようになった。ビデオ会議の台頭やバーンアウト(燃え尽き)が原因となり、出世を第一に考えてきた人々の野心が変化している。多くの人々は毎週、2日分に相当する労働時間を会議や電子メールに費やすようになっている。デジタル機器の使用による情報過多がイノベーションや生産性を阻害することは、多くの研究が示している。とはいえ労働者はまだ対面でのやり取りが大事だと言う。